メガバンク大リストラ時代?大量失職?元バンカーが真偽を解説

こんにちは。元メガバンカーのまさぽんです。

2017年秋にメガバンク3社が合計約3万人分の業務量削減を発表がありましたが、その後どうなったのか?本当に銀行員が大規模リストラにあったのか?気になる、あのニュースについて、元バンカーがきっちり解説します。

メガバンクで大リストラ?そもそもどんな話だったのか

まさぽん
メガバンク大リストラ時代!いったいどんな話だったか、まずはおさらいです

そもそもは、2017年秋に、メガバンク3行がそれぞれ抜本的な事業構造改革に取り組み、それにより、3行合計で約3万人分の業務量を削減を目指す、と発表しました。

直近では、三井住友FGが本部人員を減らす、という報道もありました。日経新聞の報道では8000人分の業務量を削減、新規採用抑制等で社員数は6000人減らす、という内容になっています。

これらには、空前の低金利時代において、旧来型の預貸金業務等では儲かることができなくなり、コストセンターである事務部門や本社部門にメスを入れざるを得なくなったという背景があります。

実際にどうなったの?大量退職があったのか

まさぽん
マスコミではさんざん騒がれていますが、、、

では、実際どうなったのか。これだけメガバンクがリストラだ!と報道されていますが、一方で、実際何千人と一斉退職があったという報道は目にしないですね。

結論からいうと、現在に至るまで、みなさんがイメージしている「何千人規模の首切り」は全く発生していません。

確かに銀行員の数は減っているが、しかし、大規模首切りは発生していない。これは、矛盾しているようで、矛盾していないのです。

何故なら、メガバンカーは50歳を超えたあたりから、取引先等に出向します。いまちょうどこのステージに差し掛かっているのが、バブル入行組。彼らは、同期入行が1000人規模でおり、まだ大半が銀行に残っています。要は、彼らが銀行から出ていくだけで、首を切らなくても、毎年1000人規模の人員削減が可能です。

また、それだけでなく、銀行は大量の行員が在籍している為、自己都合退職、寿退職等で何もしなくても勝手にやめる行員は毎年相当数います。そうした自然減を頼りつつ、新規の採用を減らすことで、現役行員の大規模な首切りを行わなくても、何千人規模の人員削減は可能、これが報道の裏側というか、本質の部分になっています。

世間とのギャップ。大リストラは嘘なのか?

まさぽん
リストラの意味を再確認するとカラクリが見えてきます。

では、大リストラというのは嘘だったのか。実は、これは嘘ではないんです。なぜかというと、そもそもリストラとは「リストラクチャリング 」の略です。元々の意味は「再構築」。なので、事業を再構築すること全般を本来「リストラ」と言います。

日本では、どうしても「リストラ」=「人員解雇・首切り」のイメージが強いですが、本来の意味はもっと後半で事業構造の改革等全般のことを指すわけです。

つまり、今回のメガバンクのやっていることも「首切り」ではないけれども、大幅な事業の再構築ですから「リストラ」には間違いないわけですね。ですから、報道では「メガバンク 大リストラ」と堂々と報じられるわけです。

まとめ 今後のことは分からない

まさぽん
当面は新規採用の抑制と自然減で人員削減が可能ですが、、、

今回はメガバンク大リストラは正解だけど、現在の所「大規模な首切り」は起きていないことを説明しました。しかし、今後は分かりません。そもそも、こういったことの背景には、従来の銀行業務では収益が上がりづらくなってしまったことが一因になっているからです。

従前のビジネスモデルから脱却し、儲かるビジネスを確立できるかどうか、今後も「大規模な首切り」をしなくてもすむかは、メガバンク自身が変われるかどうかにかかっているということですね。

今も元メガバンカーとして、メガバンク各社の動向に注目したいと思います。以上まさぽんでした。

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