【超ハイリスク】元銀行員が解説!ソーシャルレンディングの危険性

こんにちは!まさぽんです。

従来の投資手法と比較しても高利回りが期待できると話題のソーシャルレンディングについて、法人融資歴10年の元メガバンカーとして解説したいと思います。ただ、最初に断りますが、あくまで私見ですので、ご参考程度にとどめてくださいね笑

そもそもソーシャルレンディングってなに?

まさぽん
出てきた時は、時代が変わる!と思いましたが、、、

そもそもソーシャルレンディングとは、いったい何なのでしょうか。

ソーシャルレンディングとは
ソーシャルレンディングとは、クラウドファンディングの一種で、お金を「貸したい人(レンダー)」と「借りたい人(ボロワー)」をインターネット上で結ぶ新しい金融サービスです。具体的に、日本においては、 サービス事業者(大手ではmaneo、SBIソーシャルレンディング等)が、インターネット上で投資家(皆さんのことです)より資金を集め 、 集めたお金を原資として、お金を借りたい企業(中小零細企業やベンチャー企業等)に貸付を行い、その貸付の利息等を投資収益としてサービス事業者と投資家で分配する、というものになります。

実はこれって、銀行がやっていることとイメージは近くて、銀行も預金者(皆さん)からお金(預金)を集めて、お金を借りたい人に融資してますよね?

そして、その利息等で得た収益の一部を、預金の金利として還元しているとも言えます。ただ、銀行の預金は元本保証(特に1000万円までならペイオフで保護)である反面、銀行の預金の利息は、2020年現在、雀の涙ほどしかありません。(銀行の定期預金の低さについてはこちらの記事もご参考にどうぞ)

【お金の常識】いまどき銀行で定期預金してるのは流石に情弱過ぎる件

そういった背景もあり、ソーシャルレンディングに惹かれる人が一定数いるのだと思います。

なぜソーシャルレンディングが危険?ポイント1:高すぎる利回り

では、一体なぜ、ソーシャルレンディングは危険なのか。ポイントは、ずばり、「高すぎる利回り」です。利回りが高いことについては、当然、投資家にとってはメリットになります。一方で、忘れてはいけないのが『利回りが高い=借り手の事業者が払う利息が高い』ということです。

現在、多くのソーシャルレンディング業者が目標利回り5~10%等と謳い、資金を集めていますが、逆にこれだけの利回りを投資家に還元しようと思うと、少なくとも借り手の借入利率は最低でも6-7%以上(投資家収益5%+業者収益1-2%として)になると思われますが、この利息の高さが極めて問題です。

なぜなら、経済の常識として「金利≒借り手の信用力(返済能力)」だからです。当然ですが、トヨタのような大企業と、町工場のような中小企業がお金を借りた際の金利は同じではありません。金利とは、融資に対するリターンですから、当然リスクの高い貸出には高い利息を、リスクの低い貸出には低い利息を適用します。

この前提にたって考えれば、借入利率が6-7%以上というのは、極めて高く、すなわち、極めてリスクの高い貸出先という風に判断されます。

この低金利時代、皆さんは銀行がどれくらいの金利で企業に融資をしているかご存知ですか。日本銀行が毎月、銀行の「貸出約定平均金利推移」というものをHPで公表していますが、国内銀行の新規貸出約定平均金利は0.637%(2020/2月)と1%を大きく下回っており、より中小零細企業向け融資が主体の信用金庫でも1.667%(2020/2月)となっています。

要するに、銀行からお金を借りられるような通常の会社、あるいは、通常のPJであれば、わざわざ6-7%の高い金利を払う必要は全く無く、銀行調達ができないような会社やPJがソーシャルレンディングで資金調達を行っているのでは、と思われます。

銀行の融資先でも、倒産/貸倒は普通に発生します。その10倍、あるいは、それ以上の金利を適用している会社の倒産確率/貸倒リスクと考えると、ハイリスクといえる理由が分かってもらえるのではないでしょうか。

なぜソーシャルレンディングが危険?ポイント2:担保付とて危険

もう1つ、個人的に懸念している点があります。ソーシャルレンディングは当然元本保証はありません。元本割れのリスクはありますし、どの事業者も、元本保証は無い旨・元本割れのリスクがある旨はちゃんと説明しています。

一方で、「実績として元本回収率○○%」と実績をPRしていたり、「融資額以上の担保を設定」等運用体制、安全性も同時にPRしています。

もちろん、これは、嘘ついてるわけでは無いですし、こういった面のPRを批判するつもりはありません。ただ、これで安心するのは違いますよ、ということはお伝えしたい。

例えば、過去5年間の元本回収率が100%だったとしても、これから投資するあなたのお金が返ってくる確率ではありません。実際、過去5年は景気も良好、企業倒産数も低位、日銀の金融緩和により、お金がじゃぶじゃぶで銀行も貸出に積極的でした。そういった環境下では企業倒産は減ります。

ただ、世界的な経済危機が訪れれば、過去5年の平和な時の実績はあてにならないでしょう。2008年のリーマンショック、2020年のコロナショック、予期せぬ事態は必ず起きます。過去の経験則・有事にはあてにならないこともありますから、その点は考慮すべきでしょう。

また、「融資額以上の担保を設定」というのも、何の保証にもなりません。担保の価値の査定というのは、あくまで現在の経済環境下においてこれくらい価値があるかな、という数字でしかありません。担保査定額は査定する手法や経済状況で大きく変動しますし、所詮バーチャルな数字なので、仮に、PJがうまくいかずに担保を売却するとなれば、想定していた担保査定額以上で担保が売却される保証はどこにも無いのです。

特に、融資先からの回収が困難となる場合、景気が大幅に悪化している可能性がありますが、その場合、当初の担保査定額を大きく下回る金額でしか担保売却できない可能性があります。

担保査定額が融資額を上回っていたとしても、やはり、あなたのお金が返ってくる保証はどこにも無いのです。

というか、そもそも、本来であれば、担保査定額が融資額を上回るような、優良案件であれば、普通に銀行が融資してくれますよ笑 そうできない、何らかの理由があるのかもしれませんね。

まとめ:個人的な印象はミドルリターン・ハイリスクな仕組み

これまで批判的なことばかり述べましたが、ソーシャルレンディングという新しいサービスを否定するつもりはありません。むしろ、こういった新しいビジネス形態はどんどん出てきてほしい、と思っています。

但し、元銀行員の私から見ると、ミドルリターン・ハイリスクな投資手法と思います。自身の投資資金の内、少額を回す分には構わないでしょうが、ソーシャルレンディングに大きくポートフォリオを割くのは私なら避けます。

今回解説したようなリスクも踏まえた上で、投資判断してくださいね。

以上、まさぽんでした。

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